ごみ処理の課題は地域を問わず共通だ。中でも大きな割合を占めるのが紙類だが、本は汚損などがなければそのままリユースできる。
※下記はジチタイワークスVol.12(2020年11月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
その観点から、洲本市では定期的にリサイクルフェアを開催し、まだ使える本を衣類などと共に無料提供してきた。この活動に対し、市民から「常設してほしい」という要望が多く寄せられたという。それに応えて令和2年4月、市内の環境学習施設にリユース品の窓口「Re:すとあ」、本のリユース窓口「Re:ぶっく」を開設。8月からは、市庁舎の1階にRe:ぶっく出張店をオープンした。
Re:ぶっくは好評で、出張店では毎日100冊ほどが市民によって持ち帰られるという。「まずはごみ減量への関心を高めることが目的。捨てようとしているものが全てごみではないことに気づいてもらえれば」と担当者。
今後は市が掲げる「洲本市25%ごみ減量化作戦」の一環として運営しつつ、子どもたちへの環境学習やSNSでの情報発信なども推進していく考えだ。