認知症患者数の増加が深刻化する中、ゲーム感覚で認知機能をチェック&トレーニングできるクラウドシステム「CogEvo(以下、コグエボ)」を活用し、認知症予防に取り組む、兵庫県たつの市 健康福祉部地域包括支援課の奥林 真寿美さんに話を聞いた。
※下記はジチタイワークスNEWS(2020年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]株式会社トータルブレインケア
超高齢社会の日本で急務とされる認知症予防対策
「平成29年版高齢社会白書」によると、2025年には5人に1人が認知症になると予測され、国内の認知症患者は増加の一歩をたどっている。政府は令和元年に「認知症施策推進大綱」を発表。大綱に沿った対策に取り組むことが求められる中、具体的に何をすべきか、どう行動に移すべきかに頭を悩ませている自治体も多いだろう。
たつの市では、平成22年度から認知症予防の施策を開始している。平成29年度には「認知症予防のまちづくり」をスローガンに、株式会社トータルブレインケアと連携協定を締結。同社が提供する、認知症の早期発見と予防をサポートするクラウドシステム「CogEvo(以下、コグエボ)」を導入した。
まずは住民に認知症を“自分ごと”として捉えてもらうことを目的に、このシステムを活用。認知機能のチェックを行える場を提供することからスタートした。
「脳活ウィーク」で高齢者もご家族も一緒に楽しく認知機能チェック
「このシステムを使えば、脳の機能を点数化して認知機能を客観的に確認できます。ゲーム感覚で楽しみながら、気軽にチェックできるところが住民の皆さんにも好評です」と、奥林さん。認知症に対する羞恥心や恐怖心から、医療機関への受診を敬遠する高齢者が多い中、コグエボの「楽しさ」「手軽さ」はその心理的バリアを低くすることができ、導入の決め手にもなっている。
「認知症になると実生活で様々な困りごとが生じますが、その原因になっている認知機能が何かをコグエボは“見える化”します」と語るのはトータルブレインケアの河越さんだ。「認知機能は、認知症はもちろん加齢や過度のストレス、睡眠不足、栄養不良などを原因として低下します。そこで、自分の
認知機能の特性を知り、困りごとへの対処法を見つけることが大切であると考えています。市民の皆さんには、自分らしい生活を末永く続けるためにコグエボを役立てていただきたい」と熱く語る。
認知症になっても安心して自分らしく過ごせるまちづくりを
同市での導入初年度は、コグエボを活用した認知症個別相談『脳活ウィーク』を半期毎に市役所窓口で開催。地域包括支援課が中心となり保健師・看護師・社会福祉士などが対応している。2年目以降は市内全小学校区の公民館などへ出向いて実施。必要に応じて、生活の困りごとを確認しながら、個別のもの忘れ相談や認知症初期集中支援チームに繋げている。「家族間で認知機能についての理解が深まれば、自分自身では気づけない場合でも、ご家族が気づきを与えられるようになります」と奥林さん。
実際にコグエボを利用した住民からは、「自分のどの部分の能力が不足していて、どこを鍛えればよいかが分かった」「どの能力が低下していて、日常生活で何に注意すればよいかが分かった」といった声もあり、暮らしやすい生活の実現に繋がっている。「今後もコグエボを活用しながら、認知症
予防相談をはじめ、日常生活の支援、見守りサービスなど、高齢者の皆さんの心身状態や変化に合わせたサービスを提供していきます。様々な関係機関とのネットワークづくりにも力を入れていく予定です」と奥林さん。「認知症になっても自分らしく安心して過ごせるまちづくり」を目標にした同市の歩みは、これからさらに活発化する見込みだ。
認知症予防に取り組むたつの市の皆さん。(写真左:奥林さん)
認知症予防に革新をもたらす「CogEvo(コグエボ)」とは?
「コグエボ」は、脳リハから生まれた、科学的根拠に基づいた認知機能チェックとトレーニングができるクラウドシステム。実績のある楽しいタスクを実施し認知機能の特徴や経時変化をデータで表示。大学、医療機関、高齢者施設などにも多数導入されている。
CogEvoを活用した認知症予防モデル(イメージ)
CogEvoの特徴
1、楽しみながら自分でできる
ゲーム感覚で楽しく取り組める。内容は毎回変わるので飽きずに継続できる。取組時間は1回約5分。
2、豊富なフィードバック情報
認知機能チェックの結果を得点やグラフで表示し、前向きコメントで応援。
3、結果データの活用
取り組み結果は専用フォームでプリントアウト。CSVデータ出力機能も搭載。
専門家による監修・研究
コクエボの開発には、国立成育医療研究センター医員・はしもとクリニック経堂院長の橋本 圭司先生、花まる学習会代表の高濱 正伸先生が原案・監修に携わっている。また、主に認知症や高齢者関連の学会において、研究論文が多数発表されている。
デジタル社会における新たな認知症予防ツールとして
コロナ禍で外出の機会が減っている高齢者の認知機能の低下が懸念されています。公共サービスのデジタル化が加速する中、総合事業においてもクラウドシステムであるコグエボだからお役に立てる事があります。地域連携で高齢者の認知症予防に是非貢献できればと考えております。
代表取締役社長 河越 眞介(かわごえ しんすけ)さん
無料トライアル実施中!
まずはコグエボの楽しさ、手軽さをご体感ください。パソコンやタブレット端末、インターネット環境があればすぐにご利用いただけます。
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