ジチタイワークス

三重県

スマートニュース活用で情報発信革命。コロナ禍に効果大のデジタル施策。

地域活性化において、県内外へ幅広く魅力を届けるための“情報発信”は、どの地域にも共通した課題だ。そんな中、三重県はニュースアプリを使った発信で、公式サイトのページビュー数アップに成功した。コロナ禍でも情報のリーチ範囲拡大に成功した同県のノウハウとは?

※下記はジチタイワークスVol.12(2020年11月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供]スマートニュース株式会社

スマホで情報収集する若い世代にも発信したい。

Go Toトラベル事業の開始などにより、再び地域活性化への熱が増してきている。県内外の多くの人に地域の魅力を感じてもらうには、どのような手段で情報発信をすべきか。自治体公式の情報発信といえば、広報紙やホームページなどが挙げられるが、それらの媒体だけでは情報を受け取れない人もいると三重県の谷口さんは語る。「社会環境の変化に応じて、住民が情報を入手する媒体は多様化しています。特に、スマホやタブレットで情報収集する若い世代への発信方法については、以前から課題に感じていました」。

そんな中、平成31年4月に兵庫県がニュースアプリ「SmartNews(以下、スマートニュース)」での公式情報の配信を開始した。そのことを知った谷口さんは、すぐに兵庫県の担当職員に連絡。三重県でも同サービスを導入する検討を始めたという。

 

人員増加やランニングコストも不要で掲載できるアプリ!

同県は、公式ホームページに加え、広報サイト「つづきは三重で」、観光サイト「観光三重」の情報をスマートニュース上の三重県チャンネルへ掲載することにした。チャンネルへの情報掲載は、簡単にいうと各サイトに新たに“配信先”を設けるような仕組みだ。まず発信源となるサイトを改修し、「SmartFormat(以下、スマートフォーマット)」と呼ばれるRSS配信※をするためのプログラムを導入。その後、スマートニュースによる審査に通れば、掲載が開始できるという流れだ。このプロセスを経て、令和元年10月から各サイトの情報を三重県チャンネルで見られるようになった。「初期段階で改修業者への費用がかかったものの、毎月の掲載費用の負担はありません。ランニングコスト不要で情報が配信されることと、配信用に何かを別に準備する必要がないことが魅力でした」と谷口さんは振り返る。

※WEBサイトの新着情報を配信するフォーマット。ニュースやブログサイトの更新日やタイトル、その内容の要約などを配信する

 

 

新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年度のプロモーションは進めにくい状況だが、谷口さんは、チャンネル掲載による成果を実感しているという。「『つづきは三重で』のアクセスが大幅にアップしました。平成31年4月~令和元年9月のページビュー数は約13万件でしたが、チャンネルへの掲載開始後の同期間のページビュー数は、2倍以上の約27万件になりました。分析してみると、外部サイトからのリンク流入の約6割がスマートニュースだったから驚きです」。

さらに、令和2年9月にはスマートニュースと「つづきは三重で」のコラボで、同県の魅力が詰まったプレゼントキャンペーンを実施。同様のキャンペーンを県単独で行った際と比較すると、4分の1の短期間にも関わらず、単独実施時の4倍以上のページビュー数を獲得した。キャンペーンには全国各地の幅広い年代から応募があり、スマートニュースの情報リーチ範囲の広さを感じたという。

 

情報発信の先に目指すのは地域を訪れる“行動”の促し。

スマートニュースを活用した“業務量を増やさずに情報リーチ範囲を広げられる”という取り組みは、多くの自治体に評価され、令和2年10月時点で、同県を含む11都道府県と15市区がチャンネルへの情報掲載に取り組んでいる。効果的なアプリの導入により情報発信が定着した先の展望について、谷口さんは次のように語る。「三重県のチャンネルから地域情報を手軽に得られることは、一度地元を離れた人との接点を持ち続けることにもなると考えています。今後は観光やUターン、Iターンなどの“行動”につながることにも期待したいです」。住んでいる人、帰ってくる人だけでなく、まちに愛着を持つ人々に情報を届けやすくし、魅力を感じて訪れてもらう機会を増やすことが、Withコロナ時代の地域活性化のカギといえるだろう。

 

三重県 戦略企画部 広聴広報課 主幹兼係長 谷口 尚彦(たにぐち なおひこ)さん

 

 

 

スマートフォーマットの仕組み

スマートフォーマットとは、スマートニュースに記事を配信するために必要なファイルの仕様やフィードのこと。情報源となる自治体の公式サイトなどは改修する必要がある。

 

 

導入までの流れ

STEP1.スマートニュースの仕組みを理解する

スマートニュースは、独自のアルゴリズムで記事を自動的に表示する。そのため、自治体の公式サイトで発信した情報や地域のニュースから記事が選定され、スマートニュース上に掲載されるという仕組みを理解する。

STEP2.スマートニュース記事配信用フィードを準備

スマートニュースへの記事配信には、スマートフォーマットの仕様に沿ってフィードの開発(改修)を行う必要がある。スマートニュースの媒体運営者サポートサイト※の「SmartFormatを開発する方へ」のページをウェブの管理会社へ共有しておくとスムーズ。

※ https://publishers.smartnews.com/

STEP3.スマートフォーマットを専用フォームから申請する

準備ができたら、申請フォームに媒体と媒体運営者に関する情報を入力し、手続きを行う。審査完了後、スマートニュースの地域チャンネル上などに掲載が開始される。

CHECK!

防災情報などの住民に役立つ公式情報を、スマートニュースの地域チャンネルで発信しませんか。まずはメールにてお問い合わせください。

お問い合わせ

スマートニュース株式会社

住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル2F
E-mail:content-marketing@smartnews.com

HA×SH で資料をダウンロード

メールで問い合わせる

記事タイトル
自治体名
部署・役職名
お名前
電話番号
メールアドレス
ご相談内容

プライバシー・ポリシーに同意のうえ、ご送信ください

このページをシェアする
  1. TOP
  2. スマートニュース活用で情報発信革命。コロナ禍に効果大のデジタル施策。