2015年に全国広報コンクールで内閣総理大臣賞を受賞した埼玉県三芳町の広報誌「広報みよし」。
印刷以外の工程をすべて手がける佐久間智之さんに、読まれる広報誌についてインタビュー。
※下記はジチタイワークスVol.1(2017年12月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供] 埼玉県三芳町
三芳町の広報誌「広報みよし」は、印刷以外の企画・写真・デザインの全てをほとんど一人で作ってきました。予算が削減できることもありますが、町のことを知る職員だからこそ、伝わる広報誌を住民に届けることができると思ったからです。
仕事を可視化する
残業が多いのでは? とよく聞かれますが、ほとんど定時帰宅です。ポイントは仕事を可視化させること。朝、その日にやることを紙に書き出し、優先順位と時間を決めます。可視化することで、仕事のミスも減り、タスクごとの時間も把握できます。
例えば、校了日まで14日と仮定し、編集に14時間かかるとします。毎日1時間で終わらすのか、2時間で7日で終わらすのかを考えるのです。今日でなければ駄目なのか、明日に回して良いのかなど優先順位をつけます。細分化されたタスクは1時間と決めたらそれを順守し、5時15分で帰宅できるように、ピースをはめていくのです。
広報はラブレター。
住民に町に「恋」してほしいと思い続け、私自身も仕事を「たのしごと」だと感じることが、共感を生み読まれる広報誌になると考えています。
PROFILE
三芳町の広報誌を制作するほか、西武ライオンズとのコラボや庁舎ラッピングなどユニークなPRプロモーションを手がける。年間講演回数は80回以上。
埼玉県三芳町秘書広報室 佐久間 智之さん